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ヴォーカリストの仕事

ヴォーカリストの仕事

ヴォーカリスト 今井マサキさんの場合

有名アーティストのコーラスや、ヴォーカル講師として活躍する今井さんが、その極意を伝授します。

ヴォーカリスト

今井 マサキさん

ソロヴォーカルコース卒業

松任谷由実のツアーにコーラス参加し、キャリアをスタート。「FNS歌謡祭(フジテレビ系)」ホストバンドのコーラスとしてもレギュラー出演。ATSUSHI(EXILE)、アンジェラ・アキ、KinKi Kids、Superfly、平井堅、槇原敬之、松任谷由実、矢沢永吉、吉田拓郎など多数のアーティストのツアー、レコーディングにコーラスとして参加。他にも様々なTV番組、イベント等においてコーラスアレンジや、アーティスト、俳優、声優のヴォーカルコーチとしてもその活動は多岐に渡る。

◆最初は落ちたと思ったオーディション◆

もともと、歌うことを仕事にしようとした経緯を教えてください。

「中学3年生の時に、友だちの演奏会を観に行ったら、すごくかっこよかったんです。それでキーボードを始めたのですが、当時組んだバンドのヴォーカルがあまり上手ではなくて(笑)。“交代しよう”ということで、僕がヴォーカルになったんです」

学校で学んだことで、印象的なことは?

「学校ではライブセッションの授業が常にあったんです。それでドラムやギター、ベースコースの人たちとバンドを組んで、つたない演奏ではありましたが、毎週ライブをやっていました。それが自分の中では大きかったかな。当時はJ-POP真っ盛りで、邦楽しか聴いたことなかったんですが、学校に入って1曲目の課題曲がブルースで。洋楽に触れたことが、この学校に入って得た一番大きな知識だと思います」

歌を仕事にすることになった、きっかけは何でしたか?

「最初の目標はメジャーデビューでした。それを目指して東京に出てきたのですが、ある日ヴォイストレーニングの先生から“バックコーラスのオーディションがあるんだけど、受けてみないか?”と言われて。自分がメインで歌うことしか考えていなかったんですが、度胸試しにやってみようかなと受けたのが、松任谷由実さんのコーラスでした。オーディションの時にユーミンの旦那さんの松任谷さんから“これ、歌ってみて”と、ササッと譜面を書いたものを渡されたんです。僕は譜面を読むことが当時は苦手だったので、“すみません、できません”とその譜面を返したんです。“君の弱点はこれだね”と言われた時は "あぁ、もう終わった・・・”と思いました。でも、なぜか受かったんです。その年のユーミンの苗場コンサートが初仕事、その後にアリーナツアー。急に仕事が始まったな、という感じです」

◆苦手な譜面を克服して、今は自分で書いています◆

ヴォーカルの仕事とは、どんなことをするのでしょう?

「アーティストのコーラスとして、ツアーやテレビ番組の収録に入ります。僕の場合は、ユーミンがツアーに入るとコーラスとして帯同します。ユーミンの現場が特殊なのは、コーラスは歌だけじゃなく踊ったり、急に松任谷さんからサックスやバンジョーの演奏を頼まれたり(笑)。いろんなチャレンジをさせてくれる現場です。ツアーまで残り1ヵ月なのに“アコーディオンで1曲弾いてみろ!”と言われた時は“えーっ!?”となりましたが(笑)、慌ててアコーディオンの教則本を買って必死に練習しました。僕がこの仕事をしている上で心がけている、“必要とされることには応えていこう”というスタンスは、ここで育まれたのかもしれないですね。そして一番印象的なのは、初仕事だったユーミンの苗場コンサート。セットリストの中にアカペラの曲があって、しかもいきなり僕から始まるんです。僕がはずすと全てが崩れるという状況で、あの恐ろしさは今でも忘れられません(笑)。この時、音叉でラの音を出して、それに合わせて始まったんですね。だからなのか、僕は絶対音感とか全くないのですが、ラの音だけは今もトラウマのように(笑)なんとなくわかります」

ライブだけじゃなく、テレビ番組にも出演していますよね。

「31歳から『FNS歌謡祭』のコーラスにレギュラー参加しています。あの頃は、基本的にリハーサル当日に譜面を渡されるからいつもアタフタしていたんですが(笑)、譜面に対する苦手意識を克服するには、まず書けるようにならなきゃダメだと思ったんです。それで、もらった譜面を自分で書き写すようにしたんです。“とにかく書いて歌う”を繰り返したら、少しずつ読めるようになってきました。その頃から、写譜屋さんから来た3~4枚の譜面を自分なりにもっと読みやすくなるように書き直して、2枚に収めるようにしていました。それから数年経った頃から全てのコーラスのアレンジを任せてもらえる様になりました。音楽監督である武部聡志さんがある年から”今井に任せるぞ!”と言って下さったのです。自分なりの努力をちゃんと見てくれている人がいるんだ・・・、と本当に嬉しかったです。こういう素晴らしい大先輩に見守られ、支えられて今の自分がありますね」

◆苦労した経験が、講師の仕事に活きています◆

仕事のオファーは、どういう形で来るのですか?

「ミュージシャンのコーディネイトをする会社があって、そこからテレビやツアーの仕事の依頼が来ます」

ギャラの金額は、どのようにして決まりますか?

「コーラスのギャラの相場を、先輩から教わりました。僕も若い子に聞かれたら、“だいたいこれくらいだよ”と教えるようにしています」

今井さんは、ヴォーカルの講師としても活動していますね。

「初めてやった授業は、30〜40人もいる学生をヴォイストレーニングするという、無茶なものでした(笑)。僕自身、クラシック系からロック系までいろんな先生のヴォイストレーニングを受けてきました。その経験と、現場の要求に対して応えるためにしてきた努力をアウトプットすることが、教えることにつながるんだと感じましたね。特に僕はできない子たちの気持ちが、よくわかるんです。それは自分も、できないところからスタートしているから。苦労した経験が、講師の仕事に活きています」

ヴォーカリストになりたいという人は、何をすべきですか?

「メジャーか職業ヴォーカリストかで、変わってきます。僕もメジャーアーティストを教えているのでよくわかるんですが、彼らに必要なのは、うまくなることだけではないんです。最近、うまい人は多いんですが、みんな個性がない。自分らしさをどう見つけるかが大切です。一方、コーラスのような職業ヴォーカリストなら、まずは譜面を読めること。でも、ただ読めるだけの人はたくさんいます。譜面に書いてあるメロディの、その先にある音楽の遊び心を理解して、表現できるかどうか。これがわかる人ほど、仕事につながっていくと思います。僕もまだスラスラ譜面の読み書きができるわけではないので、まだまだ勉強中です。一生、学び続けるんでしょうね」

ヴォーカリスト
今井マサキさんのお仕事データ

●ヴォーカリストの仕事とは
歌うことだけで食べていく、まさに“自分の声が楽器”という職業。アーティストのバックコーラスは、全国ツアーに帯同したり、テレビの音楽番組に出演します。また、ヴォーカルスクールの講師もここに含まれます。
●求められる人物像
メジャーになりたい人は、うまさ以上に個性が大切。職業ヴォーカリストなら、まず譜面を読めて、その先にある遊び心が表現できる人。
●仕事のやりがい
いろんなことに、日々チャレンジできることです。挑戦していった結果として、自分自身の武器が増えるのも、また楽しいです。

▼ある1日のスケジュール

睡眠
8:00 食事・準備
11:00 予習

ウォーミングアップがてら、家で軽く歌ったりします

13:00 リハーサル

アーティストやバンドと音を合わせたり、モニターをチェックしたり、コンサートに向けての準備です

21:00 終了
21:30 自宅作業

自宅でできる作業をやったり、ヴォイストレーニングのレッスンが入っている日はここで行います

24:00 就寝
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