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オーディション対策のポイント
オーディション対策のポイント

HYBE×在校生 特別座談会

2025.05.26更新

アジアにとどまらず世界を席巻する「BTS」や「TOMORROW X TOGETHER」を擁し、「We believe in music」というミッションのもと、グローバルトレンドをリードする事務所「HYBE」。
こちらのキャスティングチーム長【ホン・スンウ氏】と、在校生とのオンライン対談が実現。
K-POPオーディションに関してのアドバイスや、これからのK-POP業界について、貴重なお話しを伺いました。
※本対談は2021年実施のものです。

K-POPを通して皆さんが夢中になれる体験を提供

学生:御社がオーディションで最重視するのは、どのようなところでしょうか?

ホン:その人が持っているスター性、オーラというのでしょうか。つまり、隠しきれない魅力や才能を見ます。また、人柄も審査の大事なポイントとなります。

学生:年齢が高くてもオーディションに合格する可能性はありますか?

ホン:会社ごとやプロジェクトにより条件が異なるので、可能性はあります。年齢が高い子に関しては、ダンスなのか歌なのか、自分の得意な分野に重点をおいて、実力をしっかりとアピールするとよいと思います。

学生:オーディションでの自己紹介や服装は、どのように準備するのがよいでしょうか?

ホン:オーディションを受ける際に最も重要なのは、いかに自分自身をアピールできるかどうかということです。まず、服装などは自分の年齢に合わせて準備することも大切なポイントです。そして歌やダンスをよりよく見せるためには、自分が好きで得意とする音楽ジャンルを研究し、より実力を高められるよう練習をして参加してください。

学生:オーディションで披露する歌やダンスは、どのように準備をすればよいでしょうか。

ホン:ただ「K-POPスターになりたい」というよりは、もう少し詳細に「どういうアーティストになりたいのか」を考え、戦略的に準備するとよいと思います。戦略のひとつとして、そのオーディションがどのような企画のもと開催されているのか、どんな人材を求めているのかを知ることも大切です。
音楽に関していえば、各社で追及しているジャンルがあると思うので、所属アーティストの魅力や、アルバムについてよく研究をしましょう。
また、音楽業界の中で影響が高いとされるビルボードチャート(アメリカ)やUKチャート(イギリス)などを定期的に聴き、常に最新の音楽にふれあいましょう。これは、いま世界的にどんな曲が流行っているのかを知ることのできる一番よい方法です。

学生:歌やダンスの表現力は、どのように高めていくことができますか?

ホン:歌やダンスの表現力を高める方法はとても多く、先生によっても答えは違うと思います。今回は、一番役立つ方法のひとつとして、私の経験から言わせていただきます。
自分が準備をしている曲のオリジナルのアーティストのミュージックビデオやライブを見ながら、ジェスチャーや表情などを真似することは、表現力を高めるのにとてもよいトレーニングとなります。そして少し恥ずかしいかもしれませんが、その様子を撮影しておき、どこが似ているかなど自分なりに分析をしてください。これは、ファンの人がそのアーティストのどんなところに魅力を感じているのかを知ることにもなるので、表現力を高めるのにとても役立ちます。
ダンスの実力は練習を重ねることで上げることができますが、表現力は研究することも必要なのです。この方法は、実際に弊社のなかでも実践しています。

学生:オーディションを受ける時点で、韓国語や英語など、母国語以外の語学はできたほうがよいでしょうか?

ホン:話せるということは自分の武器になるので、その点ではよいと思いますが、ただそれが最優先になってはいけません。母国語以外の言語を話せるから合格するとは言えませんし、話すことができなくても、歌やダンスのレッスンと同じように学習していけばいいので問題はありません。

学生:オンラインのオーディションと対面のオーディション、それぞれどのようことに気を付けるとよいでしょうか。

ホン:コロナ禍前後で違う点としては、韓国でもオンラインオーディションが活性化してきていることにあります。オンラインオーディションでは直接会うことはできないので、まずは写真や動画の提出がありますよね。ここで大事なポイントは、写真や動画を準備する際、フィルターやアプリなど使わずに、ありのままの姿を見せることです。オンラインに対して、対面オーディションはオフラインオーディションといいます。オフラインオーディションの現場では、「もっと見せてもらえますか?」など言われることがあります。このとき、準備している曲のほかに2、3曲ほど準備をしておけば、「私はいつでも準備しています」というアピールポイントにもなりますし、より多くの自分の魅力をみてもらうことができるのではないでしょうか。

学生:オーディション以外には、どのように練習生を探しているのですか?

ホン:オーディション以外でもさまざまな方法で頑張ってキャスティングをおこなっているので、何か新しいアイデアがあればぜひ教えてください(笑)。SNSを活用するのはもちろん、様々なコンテストやダンス大会なども利用しています。以前は、ターゲットにしている年代の子が多く集まるような場所に、直接足を運ぶこともありました。

学生:インスタグラムなどでキャスティングされるためには、どんなことに気を付けるとよいでしょうか

ホン:弊社が主にターゲットにしている10代、20代の皆さんはSNS を活発に利用されていると思います。SNSを通したキャスティングを行う際には、その人があげているフィードを全般的にモニタリングしますので、コメントの中での言葉遣いにはつけた方がよいですね。そして、今後皆さんはアーティストになることを夢みて頑張っていくのですから、たとえ冗談だとしても、自分がアーティストになったときに問題になるような言動は避けたほうがよいです。幼かったゆえの発言といっても、後になって大変なことになってしまうことを想像してください。

学生:今世界中でK-POPの人気が高まっていますが、それはどうしてだと思いますか?

ホン:K-POPというジャンルは単なる音楽だけではなく「パフォーマンス」「ビジュアル」「衣装」など、ファンの皆さんに夢中になれる体験を提供する総合的なコンテンツとして差別化されているのではないでしょうか。そのクオリティをあげるために、韓国市場のなかでも激しい競争があります。そのうえで努力と犠牲があり、世界的なレベルにまでなりました。
他社に比べてなのですが、HYBEでは、コンテンツのうち最も「音楽の力」を強調しています。それはBTSが世界で評価されている理由のひとつでもあると感じています。実際にまだデビューをしていない練習生たちは、トレンドをメインとした作曲作詞トレーニングを積極的におこない、世界的なクオリティに合わせる努力をしています。ただ、練習生が必ず最初から高いクオリティを持っているわけではありません。なかには、スカウトされて最初はそこまで詳しくなかった練習生もいますので、努力のうえで成り立っている高いクオリティといえるでしょう。

学生:これからの時代、K-POPはどのように発展していくと思いますか?

ホン:コロナの影響は音楽市場に危機感を与えましたが、BTSの「Butter」や「Dynamite」といったメガヒットソングが生まれきっかけにもなりました。それは、これらの楽曲が希望のメッセージを伝えられたことにあると思います。私の個人的な考えなのですが、コロナ禍の前後を比べると、世界の音楽市場が最もコネクトされた状態にあると感じています。言い換えると、物理的な制約を経て、音楽トレンドの接近性が上がったともいえるでしょう。各国の音楽チャートでも、出身国を問わず同じアーティストの楽曲がそれぞれ1位をとることも多くなりました。このように、音楽トレンドが国ごとのものではなく、世界各国で類似性の持ったものがどんどん広まるなかで、K-POPは今のクオリティを維持しつつ、より発展をしていくべきではないでしょうか。ところで、コロナ禍前後で比べると、皆さんの生活もだいぶ変化してきていると思います。皆さんが音楽を研究するように、私たちもターゲットになる層が普段どんなことをしているのか、どんなことが流行っているのか、いつもとても気になっています。最近はどのように過ごされているか、教えていただけますか?

学生:最近ではだいぶ緩和されましたが、なかなか外で友達と会うことができないので、1人でいる時間が増えました。家の中で過ごすことが多いので、前にも増してYouTubeなどで動画や音楽を楽しむ時間が増えた気がします。私は親元から離れて暮らしているので、もっと状況が緩和されたときに安心して帰られるよう、こちらでの生活ではより制限をし、気をつけて過ごしています。

ホン:そうですね、後々の大切な予定や時間のために自分自身で体調管理ができるということは、どの状況においてもとてもよい習慣だと思います。教えていただき、ありがとうございます。どうぞ質問を続けてください。

学生:オーディションで歌の動画を送る際、歌もラップも聴いてもらいたい場合は、両方入っている曲と別々の曲では、どちらのほうを見ていただくのがよいのか教えてください。

ホン:韓国では1曲にふたつの要素がはいった「シンキング・ラップ」というジャンルがあるのをご存知ですか? どちらにしても、どうアピールするかは自分次第です。せっかく皆さんが準備してきてくれたことに対して、見せなくてもよいという人は絶対にいません。時間配分だけはしっかり考えて、自信をもって準備をしてください。

学生:オーディションの審査が進んでいくうえで、段階によって審査基準は変わっていきますか?

ホン:オーディションとしてのテーマはありますが、決まった選考基準があるわけではありません。ただ1人に対する審査時間は限られているので、その中で自分自身が見せたいものを圧縮して見せる必要があります。審査する側に、「もっと詳しくみてみたい」「もっと話してみたい」と感じさせることができたら、次の審査に進めることになるでしょう。

学生:御社で開催されるオーディションにおいて、好まれる音楽のジャンルがあれば教えてください。

ホン:弊社は、ヒップホップやポップといったジャンルを得意としていますので、そのジャンルをぜひ見てみたいですね。

学生:先ほど表現力を高める方法として、ダンスをコピーすることが訓練になるとお話をされていましたが、実際のオーディションでは、コピーダンスとオリジナルダンスのどちらをみていただくのがよいのでしょうか。

ホン:あなた自身はオーディションで、どちらを見て欲しいですか?

学生:オリジナルダンスです。

ホン:私も、どちらが見たいかといえば、オリジナルダンスのほうになるでしょう。ただこれは、オリジナルダンスに自信のある人に限られます。無理をしてオリジナルダンスにする必要はなく、あなた自身がオリジナルダンスに自信があるのであれば、ぜひそれを見せて欲しいということです。加えててアドバイスをするのであれば、自分のオリジナルダンスに対して、これはどのような意図でつくったのか説明ができると、よりよいと思います。

学生:日本人の K-POPのアーティストを目指す人にメッセージをお願いします。

ホン:実際多くの学生が「私にはたぶん無理だろう」と先に諦めてしまう傾向がありますが、自ら判断するにはまだ早いです。チャンスは誰にでもあるので、オーディションや自分をアピールできる場があれば、挑戦を続けてください。夢が叶ってアーティストになったとしても、そのチャレンジする精神はとても重要です。

学生:本日は貴重な時間ありがとうございました。この貴重な経験を活かせるよう、今後も頑張っていきたいと思います。

ホン:こちらこそ、ありがとうございました。私自身も、皆さんにアドバイスすることで、とても勉強になりました。アーティストになることを夢みる多くの皆さんが頑張って夢をかなえたときに、現場で会えれば、これほど嬉しいことはありません。本来は直接お会いできるとよかったのですが、このような状況でしたのでそれが叶わずとても残念です。近い将来落ち着いたら、日本に会いにいきますので、その際はぜひウエルカムしてくださいね。楽しみにしています。

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オーディション情報

  • RETOPIA SALON AUDITION

    • 応募資格:2007年~2013年生まれの方
      国籍・性別不問
    • 開始日:2025年4月25日(金)
    • 締切日:【沖縄】2025年5月8日(木)
      【札幌】2025年5月13日(火)
      【東京】2025年5月21日(水)
      【名古屋】2025年5月24日(土)
      【大阪】2025年5月28日(水)
      【福岡】2025年6月4日(水)

    事務所:RETOPIA SALON

  • DOD ENTERTAINMENT オーディション

    • 応募資格:2003〜2013年生まれの方
      ※性別は問いません
    • 開始日:2024年12月2日(月)
    • 締切日:2025年1月31日(金)

    事務所:DOD Entertainment

  • ADOR オーディション

    • 応募資格:2006年から2014年生まれの方
      ※性別・国籍は問いません。日本に居住する海外の方の応募も可能です
    • 開始日:2024年12月25日(水)
    • 締切日:【東京】2025年1月8日(水)
      【福岡】2025年1月15日(水)
      【大阪】2025年1月16日(木)

    事務所:ADOR

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